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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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鍛えられた、ぶれない脳



世界中で売れている『脳を鍛える大人のDSトレーニング』ゲーム。
その中で微笑んでいる顔が印象的な川島隆太教授(48歳)は、この
シリーズで生じた監修料約1100万ドルの受け取りを辞退した人物でも
ある。最近行なったインタビューをまとめた記事(英文記事)によると、
川島教授が勤める東北大学の規定で、教授はこれらのゲームで発生
した監修料の半分を受け取る権利があるが、同教授はこの全額を
研究室建設に回したのだ[監修料はNintendo DSのみでも累積
24億円にのぼり、教授はこのうち12億円を受け取る権利があると
いう。

川島教授は約1100万円の給料だけで満足だと述べ、「家族はみな
怒ってますが、私は、金が欲しいなら働いて稼げと言っているんです」と
語っている。川島教授は辞退した監修料を研究資金として使用し、
東北大学加齢医学研究所に3億円をかけた研究室[ブレイン・
ダイナミクス研究棟。最新のレーザー顕微鏡が約2億円]を建設した。
4億円をかけた別の研究室[超高磁場の磁気共鳴画像装置を備えて
いる]も、3月に完成する予定だ。

世界で最も成功したゲームの1つに顔を出しているにもかかわらず、
川島教授自身はゲームをせず、仕事をして時間を過ごす方が好きだと
いう。教授の子供たちも、平日のビデオゲームは禁止され、遊んで
いいのは休日の1時間のみだった。教授には、噂によると14歳から
22歳まで、4人のお子さんがいる。規則を破った罰にディスクを壊した
こともあるというほど、厳格で、ゲームに対して確固たる教育方針を
持っている。

「ゲームの恐ろしいところは、いくらでも多くの時間を注ぎ込めることだ。
ゲームをすること自体が悪いとは思わない。問題なのは、ゲームをする
ことで子供たちが、勉強や家族との会話といった大切なことをできなく
なってしまうことだ」と、川島教授は言う。だからこそ、川島教授のゲームは
1日数分で脳を鍛えられるようになっているのだろう。

川島教授は本当にひたむきであり、軸のぶれない人のようだ。


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